誰かに何かをしてもらいたいと思ったときは、その人の右耳から話しかけてみることをおすすめする。
これは、イタリアのある大学の2人の博士の実験によって明らかになったのだが、人は右耳から話しかけられることを好み、右耳から頼んだときのほうが頼み事を聞いてもらえる確率が高くなることがわかっている。
と言われても、私たちは感覚的にその違いを体感しているわけではないので、ピンとこない人も多いだろう。心理学や脳科学に興味関心のある人は、よく出てくる話なのでどこかで聞いたことがあるという人も多いかもしれない。
なぜ「左耳」ではなく「右耳」かというと、それは右脳と左脳で情報を処理する役割が異なるためだが、意識的にその違いを拾おうとしても感覚ではわからないので、ここでは脳の構造上「そういうことになっている」と思っていただければいい。
右脳と左脳の役割
左脳 | 右脳 |
話す・書く 分析力 論理的・科学的思考 推論 言語認識 計算・数学理解力 |
ひらめき・直感 イメージ記憶 芸術性・創造性 空間認識力 大局をみる力 同時的情報処理 図形読解力 音楽を聴く |
一般的に、左脳が男性脳で右脳が女性脳と言われている。
「男性にはデータを、女性にはイメージを売れ」という言葉もあるが、それは相対的にみて男性は理屈っぽく女性は感覚に優れていることから、そのほうが合理的と考えられているからである。
男性でも右脳が強い人もいれば女性で左脳が強い人もいるのでこれがすべてではない。経営者や政治家、弁護士やスポーツ選手などの結果や実績を求められる職業に男性が偏っているのは、男性脳と女性脳の違いが関係していると考えれば何となく納得いただけるのではないだろうか。
耳にも利き耳がある?
手に利き手があるように、耳にも利き耳があると言われている。
一般的に利き耳は利き手と同じ人が多いと言われているが、中には逆の人もいる。
私は左手で電話を受け、左耳で話すことが多い。たまに右手で受けるときもあるが、いつの間にか左手に持ち替えている(笑)
時計も左手だ。
普段右耳で電話を受けている人は、人から説得されたり頼み事を受けるケースが多くなっているかも…。
終わりに
何でもかんでも右耳から話せば聞いてもらえる可能性が上がるというわけではない。相手が男性か女性かも言い回しは変えていく必要がある。
男性には結果を、女性にはその過程を描写することが成功を後押しすることに繋がるだろう。
ぜひ、試してみてほしい。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。