あなたにもLINEを名乗るメールが届いていないだろうか。
ウェブサイトを所有している方やインターネット上でブログを運営している方には順次届くことになるかもしれないLINEからのメール。
アカウント情報を抜かれる可能性があるので、Eメールに届いたLINEを名乗るメールに添付されているURLには、アクセスおよびログインしないよう注意していただきたい。
今回は本家LINEとの違いを見ていく。
LINEを名乗るメール
① メール受信 | ② メール開封 | ③ URLをクリック |
いかにもLINEからの連絡のように見えるが、おかしな点が満載である。
では、ひとつひとつ見ていこう。
本家のLINEがメールで連絡してきたことは未だかつてない。わずか20分程度の間に、同じ連絡を3回も通知してくるのは違和感を感じるものだ。別のデバイスからアクセスがあった場合は、LINEのトークに通知される(右記画像)のが通例だ。これらの通知はユーザーに喚起を促すもので、メールよりもLINEに通知するほうがユーザーは気づきやすい。だが、偽物は直接トークにアクセスできないので、メールを使わざるを得ないわけだ。
メールを開封してみると、本文中にURLが記載されている。シンプルなメールなので、システムで自動配信されたメールのように見えてクリックしてしまいそうになるかもしれないが、メールに記載するURLを「www」から書き出しているようなメールはあまり見かけないのではないだろうか。「http://」は省略して、トップレベルドメインの後ろにだけスラッシュを入れるのは、心理的にも企業が行うものとは思えない。
試しにURLをクリックしてみると、いかにもLINEと思うような画面に繋がるが、画像が不鮮明であり、何よりおかしいのはURLだ。本家のLINEは「line.me」、「linevc.me」はLINEではない。
送信先を見ると、メールのドメインは本家と同じ「line.me」になっている。これを見ると信用してしまうかもしれないが、こんなことは銀行系の詐欺でもよくあることなので、ドメインが本家と同じだからといって信じるのは危険だ。
スマホやiPhoneの場合は、クリックする前にURLを長押しをしてみよう。URLを長押しをすると接続する前に確認画面が表示され、接続先のURLが表示される。メールの表記と接続先のURLが異なることに疑問をもつ人もいるかもしれないが、HTMLでは表記と実際の接続先は容易に変えられる。
パソコンで見る偽LINE
なんだこれは…。
クオリティが低すぎて胡散臭さ満載だ。しかも、ウインドウの幅を変えるとレイアウトが崩れて画面が真っ白になる。
偽LINEのソースはこんな感じだ。
知識がない方はウインドウのタブとURLだけでも見てみよう。
LINE | 偽LINE |
偽物はファビコンも未挿入でタイトルも「line」のみ。そして一番注目してほしいのはURLだ。
LINEは「https」だが、偽物は「http」。本家は「www」もない。
一般的に個人情報の入力が必要になるサイトへのアクセスには「https」が使われる。「https」は通信を安全に行うためのプロトコルで、Amazonやヤフー、GoogleやYouTubeなどは必ず「https」で接続されていることに気づいていただけるだろう。逆に言えば、個人情報を入力する機会のあるサイトのURLが「http」で接続されているサイトには接触しないほうがいい。
終わりに
インターネットでウェブサイトや独自ドメインでブログなどを運営されている方は、そのドメインでメールアドレスも所有していることも多いだろう。ウェブサイトの存在が確認できれば、恐らく同じドメインでメールも所有しているであろうという推測から送られてくるメールと推察できる。
ほとんどの方が「info@~」でメールアドレスを所有している方が多いという予想から、こういったメールが「info@~」宛に届いたと考えられる。
LINE Corporation を名乗るメールに記載されているURLからログインを試みると、アカウント情報を抜かれる可能性があるので十分ご注意いただきたい。
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